猪鹿帳

誰にも見せたくない。
美しすぎる君の姿。

暗闇物語

白く艶かしい腕を覗かせた姿を見て、柄にもなく彼女に欲情してしまった。

あなたは神子で。
けっして、好いてはいけない相手。
神子と八葉は守られ、守るだけの関係。

それなのに。
そんな笑顔で笑いかけないで。
そんな風に舞わないで。

抑えが効かなくなりそうで自分が恐ろしくなる。
いつかあなたを壊してしまいそう。

あなたが欲しい。
あなたのすべてが欲しい。
あなたを取り巻くすべての人間を殺してしまいそうなんです。


僕だけの君でいてください。
僕だけを見てください。


他の人に、笑いかけないでください。
そんな風に舞わないでください。
僕だけの神子でいてください。

どんなに自由を奪ってもけっして消えない光。
何故、僕のものになってくれない。他に愛してる者でもいるのですか?


君が僕のものだと知らしめる時間は沢山ある。


闇に閉じ込めた君が。
狂うのも、もう少し。


あなたの心と体を縛りつけた。


僕だけの君でいてください。
僕だけを見てください。